
中学生の持久走の平均記録は?中2の全国平均と得点表
2026年8月更新
持久走は、新体力テストの実技8種目のうち「全身持久力」を測る種目です。中学校では、持久走と20mシャトルランのどちらかを選択して実施します。男子は1500m、女子は1000mを走り、かかった時間を記録します。持久走は長距離を一定のペースで走る力を測る種目であり、17年間で男女ともに低下傾向が続いています。
この記事では、スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の原典データから、全国平均・得点の基準・実施ルールをまとめます。小学生と異なり、小学生には持久走の種目がないため、別の種目で全身持久力を測ることもあわせて説明します。
持久走の全国平均(令和7年度)
全国の中学2年生を対象にした悉皆調査の結果です。持久走を選択した学校での集計となります。
| 学年 | 種目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|---|
| 中学2年生 | 持久走 | 410.24 秒 | 310.35 秒 |
出典: スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
男女の数値を比べる意味はありません
新体力テストの得点表は男女別に作られています。同じ秒数でも男女で得点が変わるため、男女の記録を並べて優劣を語ることはできません。比べるなら、同じ性別・同じ学年の平均と比べてください。
何秒で何点? 項目別得点表
新体力テストは、各種目の記録を10点満点に換算して合計します。中学校では8種目で80点満点です(持久走と20mシャトルランは選択)。持久走の得点換算表は次のとおりです。
中学校
| 得点 | 男子(1500m) | 女子(1000m) |
|---|---|---|
| 10点 | 4'59"以下 | 3'49"以下 |
| 9点 | 5'00"~5'16" | 3'50"~4'02" |
| 8点 | 5'17"~5'33" | 4'03"~4'19" |
| 7点 | 5'34"~5'55" | 4'20"~4'37" |
| 6点 | 5'56"~6'22" | 4'38"~4'56" |
| 5点 | 6'23"~6'50" | 4'57"~5'18" |
| 4点 | 6'51"~7'30" | 5'19"~5'42" |
| 3点 | 7'31"~8'19" | 5'43"~6'14" |
| 2点 | 8'20"~9'20" | 6'15"~6'57" |
| 1点 | 9'21"以上 | 6'58"以上 |
出典: 同調査 報告書「項目別得点表」(中学校)
全国平均の中2男子410.24秒は得点表では5点にあたり、女子310.35秒も得点表では5点にあたります。
小学生には持久走がありません
新体力テストの実技8種目のうち、持久走は中学校から登場します。小学生の全身持久力は20mシャトルランで測られます。小5の全国平均と傾向について詳しくは20mシャトルランの解説記事をご覧ください。
実施ルール(実施要項より)
文部科学省の実施要項では、持久走は以下のように行うことが定められています。シャトルランとは異なり、決められた距離を走り切ることが目標です。
方法(実施要項より)
- ・走路は、トラック(陸上競技用が望ましい)またはその他適切な場所で実施する
- ・被測定者は走路上に一列に並び、スタート地点に立つ
- ・笛の合図で走り始める。ペースは被測定者の判断で自由に決めてよい
- ・男子は1500m、女子は1000mを走る
- ・ゴールラインを通過した際の時間を計測する
- ・歩いてもよいが、できるだけ走り続けるよう指導する
- ・記録は分秒で記録する
出典: 文部科学省 新体力テスト実施要項
ペース配分が重要
持久走は自分でペース配分を決めます。最初から全力で走ると途中で息が上がってしまいます。自分の力に合わせて、最後まで走り続けられるペースを保つことが記録に大きく影響します。
シャトルランとは異なり、持久走は音に合わせる必要がなく、自分のペースで走ります。一定のペースを保ち、最後まで走り切ることが得点向上のポイントです。
持久走は低下傾向
全国的な傾向として、持久走は男女ともに低下傾向が続いています。スポーツ庁の調査では「持久走は男女とも低下傾向」と報告されており、中学生の全身持久力が低下していることが指摘されています。
「なぜ低下しているのか」は調査では特定されていません
スポーツ庁は「1週間の総運動時間が60分未満の割合は、小中学校男女ともに増加傾向である」「平日の学習以外のスクリーンタイムが『3時間以上』の割合は、小中学校男女ともに増加傾向である」と報告しています。ただし、これは関連する指摘であり、持久走の記録が低下した原因を特定したものではありません。当サイトでは根拠のない理由付けはしません。
持久走と20mシャトルラン、どちらを選ぶ?
中学校では、全身持久力を測る種目として「持久走」と「20mシャトルラン」のどちらかを選択して実施します。学校によって異なるため、確認する必要があります。
持久走
- ・男子1500m、女子1000m
- ・自分でペース調整できる
- ・天候による影響を受けやすい
20mシャトルラン
- ・音に合わせて往復走
- ・屋内で実施できる
- ・ペース配分が難しい
シャトルランについて詳しくは20mシャトルランの解説記事をご覧ください。
平均と比べるときに知っておきたいこと
中学2年生は第二次成長の時期であり、身体の発育スピードに個人差が大きくあります。全身持久力は体格・心肺機能・成長のペースに大きく左右されるため、平均を下回っていること自体が問題を示すわけではありません。
また、持久走は「ペース配分を知っているかどうか」で記録が大きく変わる種目です。最初のペースを落とし、最後まで走り続ける戦略を立てるだけで、記録が改善する生徒は珍しくありません。テストの前に、適切なペース配分について考えてみてください。
当サイトでは、新体力テストの記録を入力すると全国平均と比較して、お子さんの体力の特徴と向いているスポーツの傾向を確認できます。学年・性別ごとの平均値は年齢別の平均ページに掲載しています。
出典・参考資料
- 文部科学省(スポーツ庁委託)「体力・運動能力調査報告書」— 新体力テスト8種目の全国平均値データ
- スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00014.html
- 同 報告書「項目別得点表・総合評価基準表」 https://www.mext.go.jp/sports/content/20251216-spt_sseisaku02-000046317_000905.pdf
- 文部科学省「新体力テスト実施要項」ページ https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stamina/03040901.htm
- 文部科学省「新体力テスト実施要項(12歳〜15歳対象)」 https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stamina/05030101/003.pdf
- ※ 運動発達・スポーツ科学に関する内容は、スポーツ科学分野で広く知られた知見をもとに当サイトが解説したものです。