
子どもの体力が高い都道府県は?|令和7年度の全国ランキング
2026年7月更新
スポーツ庁が公表した「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」には、都道府県別の体力合計点のデータが含まれています。小学5年生の全国平均は男子53.03点、女子53.98点ですが、実際には都道府県によって大きな差があります。
この記事では、体力合計点が高い県と低い県をランキング形式で紹介し、その差についてデータそのものから何が読み取れるのか、そして調査からは分からないことが何かを分けて解説します。
都道府県別ランキングについて
- 対象:小学校5年生(公立校)
- 評価方法:体力合計点(8種目を10点満点換算、合計80点満点)
- 全国平均:男子53.03点、女子53.98点
男子の上位県と下位県
小学5年生男子の体力合計点を都道府県別に見ると、最高が大分県56.14点、最低が愛知県51.70点です。その差は4.44点に上ります。
上位7県(男子)
- 1. 大分県56.14
- 2. 石川県56.03
- 3. 福井県55.78
- 4. 秋田県55.31
- 5. 茨城県54.99
- 6. 新潟県54.95
- 7. 埼玉県54.86
全国平均53.03点を超える県の筆頭が大分県です。
下位5県(男子)
- 47. 愛知県51.70
- 46. 山梨県51.92
- 45. 神奈川県51.98
- 44. 大阪府52.00
- 43. 滋賀県52.07
全国平均より1.3点〜3.3点低い県が下位を占めます。
上位7県すべてが全国平均を上回り、下位5県はすべて下回ります。特に差が大きいのが上位と下位の間で、わずか47都道府県の順列なのに4点以上の開きが存在する点です。
女子の上位県と下位県
女子の場合、上位が福井県57.62点、下位が神奈川県52.04点です。男子より差がやや小さく、その差は5.58点です。
上位6県(女子)
- 1. 福井県57.62
- 2. 石川県57.25
- 3. 秋田県57.00
- 4. 大分県56.84
- 5. 茨城県56.78
- 6. 埼玉県56.59
全国平均53.98点に対し、上位6県は全て54点以上です。
下位5県(女子)
- 47. 神奈川県52.04
- 46. 愛知県52.56
- 45. 滋賀県52.58
- 44. 京都府52.75
- 43. 大阪府52.77
女子でも大阪・愛知・神奈川が下位を占めます。
男女を比べると、上位に顔をそろえるのが福井・石川・秋田・大分・茨城の5県です。これらの県は男女ともに全国平均を大きく上回っています。
都道府県差の原因は、この調査からは分かりません
ランキングが公表されると、必ず「なぜこの差があるのか」という質問が出ます。ネット上では「雪国だから」「都市部だから」といった説明が見かけられますが、これらはこの調査では調べられていません。大切なのは、データから何が言えるのか、そして言えないのかを区別することです。
この調査が示すこと
- ・各県の体力合計点がいくらか(数値の事実)
- ・全国平均との比較(相対的な位置)
- ・昨年度からの変化(前年比)
この調査では調べられていないこと
- ・差の原因(気候、教育方針、スポーツ環境など)
- ・各県内のばらつき(県内でも地域差がある可能性)
- ・他の要因とのクロス集計(経済状況、学校の施設など)
つまり、「福井県の子どもが体力高いのはなぜ」という問いには、この調査のデータだけでは答えられません。
「〜だから高い」という説明は、別の調査・別の根拠に基づいているはずです。一つのデータの意味を過大解釈しないことが、データリテラシーの第一歩です。
上位県と下位県の特徴を見る(データから読める範囲で)
理由は分かりませんが、データから見えるパターンはあります。それは「誰が上位なのか」という事実です。
上位県の傾向
- 男女共に上位:福井・石川・秋田・大分・茨城
- 男女とも全国平均超過:新潟・埼玉も同じパターン
- 地域的な偏り:北陸・東北・九州勢が目立つ傾向は見える
下位県の傾向
- 男女共に下位:愛知・大阪・滋賀・神奈川
- 男女とも全国平均以下:これらの県は両性とも下位に位置
- 地域的な偏り:太平洋沿岸・都市部勢が目立つ傾向
しかし「都市部だから」「太平洋側だから」という説明は、この調査の範囲を超えています。そこから先は、別の調査や別の視点が必要です。
自分の県との比較方法
お子さんが受けた体力テストの結果と全国平均を比べるなら、単純に点数で見ればよいです。ただし気を付けたいのは、平均は県全体のもので、個人差と成長段階の差が大きいという点です。
平均を見るときのポイント
- ・全国平均より低い = 問題があるわけではない(4月生まれと3月生まれの1年差を考慮)
- ・都道府県平均を上回る = その県内では体力が高めという相対的な位置付け
- ・重要なのは「今年と来年の伸び」(個人の成長トレンド)
記事のまとめ
令和7年度の都道府県別ランキングは、福井・石川・秋田・大分・茨城が上位を占め、愛知・大阪・滋賀・神奈川が下位です。その差は数点ですが、統計的には有意な差です。
ただし、この差がなぜ生じるのかは、この調査からは分かりません。各地域の教育・運動環境・社会経済的条件など、多くの要因が関係する可能性があります。当サイトの診断では、お子さんの個別の記録から全国平均との比較と適性判定ができます。都道府県の平均より、本人の伸びの方が大切です。
出典・参考資料
- 文部科学省(スポーツ庁委託)「体力・運動能力調査報告書」— 新体力テスト8種目の全国平均値データ
- スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00014.html
- 同 調査結果の概要(令和7年12月) https://www.mext.go.jp/sports/content/20251217-spt_sseisaku02-000046317_000101.pdf
- 同 都道府県別集計 https://www.mext.go.jp/sports/content/20260113-spt_sseisaku02-000046317_0000001.pdf
- ※ 運動発達・スポーツ科学に関する内容は、スポーツ科学分野で広く知られた知見をもとに当サイトが解説したものです。